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MWA EoR Busy Week+αin Melbourne University


みなさま、こんにちは。修士2年の田中です。

10月12日から11月8日までの4週間ほどメルボルン大学を訪れ、「MWA EoR Busy Week」の参加と新しい研究の打ち合わせを行ってきました。今回は、その報告をしたいと思います。

そもそもMWA(Murchison Wide-field Array)というのはオーストラリアにある電波干渉計であり、再電離期の観測を試みています。再電離については当ブログでも紹介していますので、そちらも読んでいただけますと幸いです。

MWAは下のgoogleマップからわかりますように、メルボルンからMWAのあるMurchison州は非常に遠く見学しに行くことはできませんでした。今後も、おそらくオーストラリアを訪れる機会はあると思いますので、一度は見て見たいところです。

今回お世話になったメルボルン大学はMWA観測データの解析を精力的に行なっています。同大学には、昨年熊本大学大学院博士課程を卒業された吉浦さんがポスドクとして在籍しています。吉浦さんには、現地の先生や事務の方との連絡や打ち合わせなど大変お世話になりました。ありがとうございました。

前置きが少し長くなってしまいましたが、今回の滞在のうち初めの1週間は「MWA EoR Busy Week」に参加しました。MWAを用いた再電離期の観測データの解析についての報告と打ち合わせが行われました。当然ながら会議は英語で行われ、英語能力が英検2級レベルである私にはなかなか骨の折れる会議となりました。それでも、普段理論の研究、勉強が主であったために解析についてお話を聞けたのはとても有意義でした。もう少しリスニング能力があればもっと良かったのですが・・・精進します!

残りの3週間では、Busy Weekの間に打ち合わせをした研究を進めていました。MWAの観測データとRTSシミュレーションを用いた研究を進めていくことになりました。研究の打ち合わせや相談はメルボルン大学のBart氏と吉浦さんのサポートがのもと行いました。しかしながら、英語で相手にわからないことや進捗を伝えるのは難しく、多くが吉浦さんを介した打ち合わせとなっていました。なんとか、滞在終了間際で拙いながらも意見の交換ができたのは少し成長を実感できました。

最後に、研究の話と離れて滞在中の生活について書き記したいと思います。

初めの1週間は高橋先生と吉浦さんとともに夕食を堪能しました。この時の食事で印象に残ったのはピザでした。オーストラリアで食べたピザは、日本のピザと比較にならないほど非常に美味しかったです。再度訪れた際にも食べてみたいと思います。残りの3週間はなるだけ自炊を心がけていました。パスタが非常に安く1週間分程度の量が1オーストラリアドル(≈80円)で、だいたい夕食はパスタになっていました。

気候は春から夏にかけての過渡期ごろでした。私自身はオーストラリアはただ暑いイメージがありましたが、朝晩が寒かったのは非常に驚かされました。念のために上着を持って行ったのは正解でした。昼間は気温が高く、朝晩との気温差があり体調を崩すかとも思いましたが、一月何も問題なく過ごすことができました。

上記の写真は、週末に訪れたセント・キルダビーチで撮ったものです。この時は天気は曇りで風も強くとても寒かったです。それでも現地の人は半袖でランニングをしていましたので、非常に驚かされました。

今回の一ヶ月の滞在では、大きなトラブルもなく研究についてもそこそこに進めることができました。いずれ二度目の長期出張もあると思いますので、それまでには一対一でコミュニケーションできるように英語の勉強を頑張っていきたいと思います。

吉浦さん、高橋先生、 Bart氏、プログラミングについてサポートしてくれたAman氏には非常にお世話になりました。本当にありがとうございました。


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